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狭間壮のコラム(はざまたけし:テノール歌手)

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源(もと)から絶たねば
まさか、そんなこと…、届いたはがきにびっくり。何がって、オレオレ詐欺。話には聞くけれど、だまされるのもマヌケだ、と思ってたので、それが身近に起きて驚いたのだ。
見舞いの電話をすると、事の詳細を語ってくれた。そのあらまし次の通り。息子をかたる声が、「妻には内緒の相場で、会社の金を使い込んだ。今なら気付かれずに戻せるから振り込んで!」と。
もしや、オレオレ詐欺? 妻に内緒なんて…。「アンタ、本当に○△なの?」「そうだよ○△だよ!」「声がおかしいね…」「風邪ひいたんだ」と涙声にせき1つ。「早くしないとクビになる…」。これは大変、とご主人にバトンタッチ。「間違いない○△だ!」
ご主人、銀行に走るも慣れない手続きでもたついて、「ン?」と思った行員が、詐欺を見破り難を逃れた。90万円詐取されずに済んだとのこと。良かった。
ここからは、はがきの引用。『今でも信じられないくらい息子の声にそっくり。主人と2人で確かめたのですから。前日にケータイの番号が変わったと知らせてきたところから始まっていました。息子は出張しててサンフランシスコでした』
思慮深い普段のご夫婦を知っている。よほど似てたに違いない。他人事ではない。
今や日常茶飯の偽装や偽造。ことは教員採用のごまかしまで。信頼関係の崩壊が進む日本社会。オレオレ詐欺なんぞ、その汚濁のアブクにすぎないのでは。
2008/07/26
タウン情報 せせらぎコーナー 掲載
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